転勤族が家を購入するベストタイミングは定年前後で、一括購入が理想ということを前回説明しました。
家購入のベストタイミングを考えている時に、ネットで様々な意見を見ていたのですが、家を買う理由と共に「家を資産として買った」「子供に資産を残せる」という意見が多く見られました。
でもこれ、本当なのでしょうか?
今回は疑問の多い家=資産は本当なのか?考えてみようと思います。
目次
家は本当に資産?
一般論であれば家は資産である事は、間違いのない事実ですよね。
しかし日本は地震や台風、大雨、洪水、土砂災害、津波などの自然災害の多い国です。
自然災害が起これば、家はいとも簡単に壊れてしまう事は東日本大震災で十分理解ができることですよね。
災害が起きた時にテレビのインタビューに答えた、全壊した家の前にいる男性が「先日家が完成したばかりで…」と言っていたのを見て、とてつもなく可愛そうだと思いました。
一般的に家をローンで購入する人は多いですよね?
全壊した家の持ち主の男性もローンを組んでいるはずです。
この男性が地震保険に入っていなかった場合、住めない家のローンを何十年も支払っていくとこになります。
家は本当に資産なのでしょうか?
家が壊れるほどの自然災害が起こる日本に住む私たちは、資産とは何なのか良く考えなければいけないかもしれません。
家は子供のために資産として残せる!は本当?
私が家を買わない選択をしたと友人に話すと「なんで子供に家を残してあげないの?」と言われます。
長男が家を継ぐような流れが日本にはまだありますよね。
私はそのことに反対も賛成もしません。本人たちがよければ良いと思っています。
しかし子供が資産として残した家を欲しいと思っているのかわかりませんよね?
例えば親が他界したとします。当然家は子供が相続します。
子供は親が住んでいた場所にすぐに住めるでしょうか?
子供が立派に自立して家族がいる場合、親の家は必要でしょうか?
親と子供が住んでいる場所が北海道と九州くらい遠い場合は絶対に住めませんよね?子供には自分の生活と仕事がありますからね。
子供がすでに家を購入してローンを支払っている時に、親の家の固定資産税などの管理費は負担になりませんか?
たくさんの思い出が詰まっている家を、子供は情が勝って家を売却できないかもしれません。周りの親戚の目があるからと、放棄できないかもしれません。
色んな人の話を聞いているうちに、私はどうしても子供に家を残す=子供に資産を残すとは思えないのです。
家とはなんだろうか?
そもそも日本で家を資産と考えているのは、ズレているような気がしませんか?
だって家を買う理由は今生きている私たちが快適に暮らせる場所の確保ではありませんか?
家を買う理由や目的を資産にしてしまうと、逆に子供に迷惑をかけてしまうかもしれません。
あなたにとって家とは何でしょう?
それがわかると後悔しない選択ができるかもしれません。
以上、「あなたの家は本当に資産になるのか?子供の為に資産を残すという発想はもうやめよう」でした~!